~楓ちゃんのあんなことこんなこと~
「はしれクラウス」
IMG_5964-2a.jpg

通称「クラウス17号」(旧明治鉱業17号機)は、国鉄統合前の九州鉄道が開業当初の1889年から輸入を開始したドイツ・クラウス社製のBタンク機で、正真正銘「陸蒸気」の一員。小さいながらも使い勝手の良い機関車で、長らく愛用されたSLのひとつでした。
国鉄で廃車された後も、17号は僚機の15号と共に東横電鉄の建設用に使用され、その後も北海道の沼田で長い間活躍を続けました。

80年近くも現役を続けていた17号。しかし無煙化の波には勝てず、とうとう東京のデパートで売りに出されてしまったのでした・・・
はたして、その後の「クラウス17号」の運命やいかに!?

「はしれクラウス」藤沢友一・絵、神戸淳吉・文 金の星社発行 1971年刊

この絵本には、そんな17号の数奇な運命が、繊細で緻密なタッチの絵と共に綴られています。SLが好きな方には大人にももちろんお奨めの一冊です。

さて、この本のラストで「17号」は、「きかんしゃぼくじょう」でいつまでも現役として活躍していることになっているのですが・・・
現実は、さらに「さすらいの旅路」の果て、今では楓村のとなり「遠野」の片隅に静かに眠っていたのです。

IMG_3386.jpg

一時は動態化も進められたこの「クラウス17号」。
楓ちゃん的には、このままでは終わるはずもなく、いつの日かまた復活の煙を上げ、汽笛を鳴らし、絵本のラストシーンを本当に実現してくれると信じています。

テーマ:絵本 - ジャンル:本・雑誌