~楓ちゃんのあんなことこんなこと~
鉄道史をひもとく。
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今日は、少し「渋めの本」2冊のご紹介です。

「鉄道忌避伝説の謎」
~汽車が来た町、来なかった町~
吉川弘文館、歴史文化ライブラリー222、青木栄一著 2006/11

鉄道なんて来なくていい !

はたしてそれは事実なのか、虚構なのか。
語り継がれる「鉄道伝説」の謎を探る。


これが、この本の帯に書かれているコピーです。

「明治時代に宿場の人々が汽車が来ることに反対したので鉄道が町に来ず衰退してしまった。」
小学校の頃、社会の時間にそう教えられたことがあります。
多かれ少なかれ、皆さんも「鉄道開業時代」にそうことがあったと、なんとなく認識していませんか !?

本書は、そういう「鉄道忌避伝説」を「技術や史料」をもとに史学的に否定したもので、それでは「何故、こういった伝説が常識として広まっていったのか ?」までも、論述している興味深い本です。

常識というものは、こうして出来あがっていくものか。
いつのまにか「だろう」が「である」と変容していく様とは、こういうことなのか。と、感じた一冊です。

「満鉄外史」
原書房、菊池寛著 1975 (古書)

かの文豪、菊池寛が昭和16年頃書いた、
満鉄の歴史に興味がある方にとっては必読の書

何せ、有名小説家が書いたものなので、堅苦しくなくとても生き生きとした史書となっています。

これほど面白く有益な本なのに、現在「絶版」で古書でしか手に入らないのが残念でなりません。

テーマ:今読んでいる本 - ジャンル:本・雑誌

コメント
この記事へのコメント
誰か?に聞いた話ですが...
埼玉県の川越⇒大宮、岩槻⇒蓮田に鉄道がよれたのは地域住民の「黒い鉄の馬」への恐怖心から来る迷信で猛反対されたのが原因らしい?です。・・・S13までは岩槻~蓮田まで武州鉄道なるものもありました。
2008/05/19(月) 17:08:02 | URL | 懐浪漫人@会社 #-[ 編集]
「鉄道忌避伝説の謎」
この本によると、たとえば「日本鉄道」の熊谷→大宮分岐、土浦線の川口→田端分岐。
有名な「東海道線」の岡崎駅の位置。
また、これも有名な「甲武鉄道」の多摩での甲州街道不通過等々、史料として誘致運動のものはたくさんあるが「鉄道に迷信等で反対した」という明文化された史料は一切無いのだそうです。

かなり「目からうろこ」でした・・・
2008/05/19(月) 17:29:44 | URL | 楓ちゃん #-[ 編集]
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